すみません。
一話伸びます^^;
ハルヒは、車でホテルまで向かったのだが…
「…え。」
ハルヒの目の前には、日本一高級と言われるホテルが
たちそびえていた。
「あの…堀田さん??
本当にここであってるんですか??」
「本当にここであっていますが…何か。」
「いえ…」
まぁ、お金持ちだからこのくらいのところには泊まるんだろうとは
予想はしていたけど
やはり目の前にすると逃げたしたくなるような
圧迫感に襲われる。
「さぁ、参りましょうか。」
多少抜け殻になりつつあるハルヒは
堀田と相島に連れられ、ホテルへと足を踏み入れるのであった。
エレベーターで昇って最上階。
妙に部屋数が少ないような気がする。
「相島さん、ここってスウィートルームですか??」
「えぇ。」
こうあっさり答えてしまうところがなんともいえない。
「鏡夜先輩は、よくここを使うんですか??」
「いつもならもう少し下の階か、別のホテルを
利用していますよ。」
そうなんだ。
やっぱりこんなところばっかりは使わないよな…
雑談をしながら進んでいくと
ちょうど突き当たりの部屋の前に、橘が立っていた。
「藤岡様。中で鏡夜様がお待ちでございます。」
橘はハルヒの心の準備もままならないうちに
扉を開けた。
ハルヒが入ると橘はすぐにドアを閉める。
誰もいないのか、人気が感じられない。
「きょーやせんぱーい…??」
きょろきょろしながら廊下をまっすぐ歩いていくと
ハルヒの目の前に驚くべき光景が広がっていた。
「う、うわぁ…!!」
そこには、チョコフォンデュがたくさん用意されていた。
ミルク、ホワイト、ビター、アーモンド、マンゴー、抹茶…
いろいろな色のチョコの滝が、流れ続けている。
「どうだ、気に入ったか??」
鏡夜が後ろから顔を出す。
「鏡夜先輩!?どこにいたんですか??」
「そこにいたさ。」
「えっ!」
鏡夜はずっと部屋のソファに座っていたらしい。
さっき通り過ぎたのに、なんで気づかなかったんだろう…
「お前…こんなに近かったのに分からなかったのか。」
鏡夜はあきれている。
「すみませんね
っていうか、これなんですか??」
「お前は本当に流行というものを知らないな。
普通ならバレンタインは女性から男性にチョコレートを送る習慣だが
今年はその逆に、男性から女性にチョコレートを送る
というのがあるんだそうだ。
一般的に『逆チョコ』というらしいがな。」
「逆チョコ??」
そういえば、職場の子もそんなこといってたな…
欲しいとか騒いでたような。
「つまり…鏡夜先輩が、自分に??」
「当たり前なことを聞くな。
それ以外、何がありえるというんだ。」
鏡夜は呆れながらも笑顔でそういった。
「さぁ、食べようじゃないか。」
鏡夜はハルヒの方をポン、と叩く。
「いいんですか??」
「いいもなにも、これは全部お前のものだよ。」
ハルヒは目を輝かせてチョコに飛びついた。
甘いものは好んで食べないほうだが
このチョコ、甘ったるさはひとかけらもなく
爽やかな甘みが口いっぱいに広がる。
「おいしいです!」
「そうか。」
鏡夜は目を少しだけ細める。
「先輩もどうですか??」
「いや…、そうだな、いただくとするか。」
鏡夜はなんだか不満げな様子だったが
ハルヒは気づいていなかった。