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2026/06/12 23:07 |
隣の宝物 7
 

~光&馨~


 


ハルヒの家を後にした光と馨は
車の中で黙りこんでいた。
 


先程から光は不機嫌な顔のままだ。


 


「ねぇ…光??」
「何??」


 


話しかけた馨を光はギロリとにらむ。
馨はそんな態度にも動じずに光に微笑んだ。


 


「よく、頑張ったね。」


 


「は…??」


 


「いや、なんでもない。」
「意味わかんねぇし。ちゃんと説明しろっての。」


 


光はますます機嫌が悪くなったのか
窓の外を眺めはじめてしまった。


 


そんな光に、馨はゆっくりと話しだした。


 


「ハルヒの部屋にいたときさ、ハルヒ、すっごい幸せそうだったよね」


 


光は黙りこんだままだ。


 


「料理作ってるときも、乙女な顔してたしさ。


あんなハルヒみてよく光が耐えられたなぁって。
僕、またかんしゃくおこすんじゃないかってドキドキしちゃった。」


 


光はむっとして、ぐるりと馨の顔を見て言った。


 


「あのなぁ、僕ももう子供じゃないから
いい加減自分の感情のコントロールぐらいできるっつーの!!」


「そのわりにはおもいっきり顔にでてたけど??」
「う…うるさいなぁ。」


 


光はプイッとそっぽを向いた。


 


「でも…ハルヒが元気でよかったよ。
殿の一件以来あってなかったから。


あのときはボロボロだったじゃん??」


「そう、だね。」


 


「それにさ、俺の入る隙なんてないって、改めて思った。


ハルヒには鏡夜先輩がいるんだもんね。」


 


へへへっと光は笑う。


 


「光…」


「それにさ。」


 


「ハルヒが幸せなのが一番だろ??」


 


光は苦しそうにそう言った。


 


「ハルヒが幸せなら、俺がとやかくいうものじゃないと思うし。」


 


今の光はどんな顔してるんだろう…


光はいつのまにか僕の何倍も、大きく、強くなったんだ…


 


光の背中が妙に大人びて見えた。


 


「っ!?なんだよいきなり。」
 


馨が光に飛びついた。


 


「なんとなく光が可哀想だったからさ。」


「どこがだよ。」


「高校のときはどーってことなかったでしょ??」


「それとこれとは別。」


 


光はそういいながらも、少し笑顔になった。


 


「馨、家帰ったらハニー先輩とか呼ぼっか。」
「いいね、男だけのクリスマスイブになっちゃうけど。」
「いいじゃん、なんか虚しくて。特大のケーキ作っとかないとね!!」


 


光と馨は笑い声を上げた。


 


 


二人を乗せた車は、夜の闇の中へと消えていく。


 


 


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2008/12/30 18:18 | Comments(0) | TrackBack() | 隣の宝物

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