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2026/06/12 23:05 |
避暑 1
 

二人で森の中をあるく。
 


環はセミ採りに夢中らしく、走り回っている。
 


マイナスイオンが気持ちいい。森独特な雰囲気が俺達を包み込む。ゆっくり目を
閉じて大きく深呼吸をした。
 


 


「きょーや...??」
目を開けると環が俺の顔を覗き込んでいた。
 


「なんだ。そんな心配そうな顔して。」
「いや...無理矢理つれてきちゃってさ、鏡夜に悪いことしたなって」
 


「今更だな。」
 


環は顔をしかめた。
「でもよかったよ。ちょうどいい気分転換になったしな。」
 


「...芙裕美さんがな、心配してたぞ。まだ鏡夜が無理してるんじゃないかって。
俺がお前とつるんでから随分変わったけどって。お前、そんなに酷かったのか!?」
 


 


環は芙裕美姉さんとよく話しているように見えたが...。


芙裕美姉さんも俺のことをそこまで環に話しているとは。


でも、環はそれなりの度量を持ち合わせているんだろう。
 


 


「心配御無用さ。俺は無理などしていない。むしろ…」
環は??みたいな顔をした。
「自分の為、にな」


 


そう
もう鳳に束縛されている俺じゃない。
好きな時に、好きなように飛びたてる。
そうしてくれたのは環。
春に出会ったばかりなのに
もう何年も前から付き合っているような感覚
それは環がそれだけの男だから。
全て包み込んでをしまうような男だから



 


ふぅ、と息をつき環の虫かごを見た。
 


「ほう。2.3匹か。よくとれているじゃないか」
「そ、そうだろうそうだろう!!我ながらよくとれたと思う!!」
「これ、全部網で捕まえたのか?」
「あ、うん」
「お前はバカか。」
 


俺は、近い木にセミが止まっているのに気付いた。
「こういうときはこう採るんだよ。」
そういってセミに手を伸ばした。手の中でセミがばたつく。
「おお!!すごいな鏡夜!!セミ採りしたことあるのか!?」
「多少な。」
 


俺は昔を思い出していた。


 


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2008/11/29 21:19 | Comments(0) | TrackBack() | 避暑

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