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2026/06/12 23:07 |
隣の宝物 4

~ハルヒ~




 


24日。
 


クリスマスイブの夕方、ハルヒは駅前のデパートで買い物をしていた。


 


『8時にはお前の家に行けるだろう』


 


一昨日、鏡夜はそう言っていた。


折角のクリスマスだし、いつもより豪華な夕食にしようと
少し奮発して、食材を選ぶ。


 


「あれぇ??ハルちゃん!!」


「…ハルヒ。」


「ハニー先輩!?モリ先輩も…
どうしたんですか、こんなところで。」
 


「お散歩ー!!」
「光邦のケーキを買いに。」


 


「え、ハニー先輩の家のパティシエじゃダメなんですか??


ここのより、何倍もおいしいと思うんですけど。」


 


「うちのパティシエだと、この安っぽさはでないんだぁ。」
 


「あぁ…」


 


つくづく、ナチュラルに無礼な人達だ。


 


「ハルちゃんはお買い物??マルトミじゃないの??」


「今日はちょっと…」


 


モリ先輩が、かごの中の七面鳥に目をやる。


 


「…七面鳥。」


 


光邦は少し驚いた顔をして、優しく微笑んだ。


 


「あっ、そっかぁ。今日はイブだもんねぇ。
マルトミじゃ七面鳥は売ってないよねぇ。」


 


「まぁ、そんなところです。」


 


久しぶりの再会とあって、随分話し込んでいた。


 


「光邦、時間だ。」


 


モリ先輩は腕時計を見る。
 


「あっ、じゃあ僕らは行くね!!ケーキも買ったしー。」


「今度、自分の家にも遊びにきてくださいね。」


「あぁ。」
「それじゃあねぇ、バイバーイ。」


 


二人と別れ、会計を済ます。
レシートを見たハルヒは、溜息をついた。


 


「ああ、結構高くついちゃったな…」


でも、鏡夜の喜ぶ顔を想像すると、そんなことはどうでもよくなった。


 


外に出てみると、もう真っ暗にだった。


冷たい風が、ハルヒの頬を赤くする。


 


「急いで帰らないと…」


ハルヒは、自然と足早になった。



*                   *                   *



「やば、間に合わないかも…」


 


家に着くと、時計は6時半をさしていた。


 


キッチンに入ると、てきぱきと調理していく。
ハルヒの家のキッチンには、鏡夜が去年の誕生日にくれた、


高性能なオーブンレンジがある。


 


「へぇ…七面鳥も自動で焼いてくれるんだ。」


 


感心しながら調理をしていたハルヒは、ふと気が付いた。


 


「あ!!ケーキ買うの忘れてた!!」


 


今から作るのは不可能だ。
かといって、買いに行ってると、鏡夜が帰ってくる頃に料理が完成しなくなる可能性がある。
 


「どうしようかな…」


 


鏡夜先輩に謝って許してもらうか、
せっかくのクリスマスだし食べたいな…


 


「よし、買いに行こう。」
 


ハルヒはソファに脱ぎ捨てたコートを羽織り、玄関に向かった。


靴をはき、家を出ようとドアを開けた瞬間…


 


ドンッ


 


「いった…」


 


「あ、ハルヒじゃん。いいとこにいた。」
「っていうか、そんなに急いでどこ行くのさ。」


 


「光、馨…!?」


 


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2008/12/24 18:33 | Comments(0) | TrackBack() | 隣の宝物

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